当教室では、大人も子供も、ピアノテクニック本は必須としております。
導入期にはバーナムテクニックを使い、その後、ハノン、ツェルニー30番、40番、50番、モシュコフスキーを経て、ようやくショパンエチュードに入ります。
特に、ハノンは、ソナチネを弾くには必須です!
ハノンでしっかり、指の基礎的なテクニックが身についていないと、ソナチネの左手によく出てくる伴奏形がきれいに弾けません。
バッハインベンションなどでも、16分音符の速いパッセージで、転ぶ・ふらつく演奏には、指の弱さを感じます。
曲の中で、テクニック的に難しいところが出てきた時に、その都度そこで鍛えていくという方法も、もちろんありますが、圧倒的に効率が悪いので、必ず、テクニックの本は併用した方がいいです。
特にハノンの、1~20番、39番スケール、40番アルペジオは必須でやります。
21~や、半音階、オクターブの音階、3度の音階などは、必要に応じて、取り入れます。
(曲の中で、そういう形が出てきた時に、うまく弾けなかった場合に、部分的にそれを課題にし、練習してきてもらいます)
ピアニスト、辻井伸行の師匠で、東京音大准教授の川上昌裕先生の本「ちょっとピアノ本気でピアノ」の中で、川上先生が、学生時代、ハノン1冊を全曲、しばらくの期間毎日弾いて、テクニックが向上した、ツェルニーなどより5指を鍛えるには1番いい教材、というようなことが書かれていました。
全曲は、普通の人にはとてもできない技ですが、(笑)
横浜、あざみ野の山内図書館にありましたので、ぜひ借りて読んでみてください。
川崎は調べていませんが、ありそうな気がします。
想いがあっても、うまく弾けないと、せっかくの想いを伝えられません。
テクニックがないのは、口下手な人と一緒です。想いがあってもうまく言葉に表現できない、みたいな感じでしょうか。
指が回らないと、テンポが上がらない→勢いがない、ノリが悪い演奏になってしまします。
テクニックが不安定だと、いつ崩壊するのかハラハラ?!聴いている人まで不安になりますから、安定した演奏を目指して、必ずテクニック本も、しっかり練習しましょう。