今週日曜は、武蔵小金井にある、武田真理先生の御自宅へ、受験生を連れてレッスンに伺いました。
すでに東京音大の夏期・冬期講習ではみてもらっているものの、御自宅へ伺うのは初めてだったので、お母様も挨拶がてら同行して頂き、3人で伺いました。
まずは、受験曲の相談。
私は従来の東京音大の試験形式で、バッハ平均律、ショパンエチュード2曲、自由曲、という風に考えていたのですが、最近、全て自由曲形式というのが出来て、それで受ける人も多いということで、そちらの方が得意なものを入れられるから自由曲にしたらどうか、と、ご提案頂きました。
相談の結果、バッハではなく、スカルラッティのソナタを1曲、ショパンエチュードを1曲、自由曲にはリストハンガリー狂詩曲13番を、すでに候補にしていましたので、それを最後に弾く形で、とりあえずまとまりました。
まだ受験まで時間はあるので、受験曲だけにとらわれず、繊細さが必要なフランスものが弱いので、ショパンをもっと弾くこと、いろんな作曲家を弾いてレパートリーを増やすこと、その中で使えそうなものを、秋に決定しようということになりました。
そもそも受験のためにピアノをやるわけではないので、今足りないものをしっかり勉強して、来春、東京音大生になってほしいです。
受験曲の相談の中で、スカルラッティのお話や、(イタリアで生まれて、スペイン王室へ~スペインの宮殿には全ての部屋に楽器、主にチェンバロが置かれていた話、ヘンデル、バッハ、スカルラッティは同い年、バッハは生涯ドイツから出ていないので、全然違う音楽であることなど…)今年の他の受験生のお話なども伺えて、興味深いお話をたくさん聞けました。
東大受験をけって、今春、東京音大ピアノ演奏家コースエクセレンスに入学した子の話や、薬学部に入学したもののやはりピアノがやりたい、と退学し、来春受験する子の話など、いろんな子がいるのだなと実感しました。
皆、様々な葛藤を乗り換えて、覚悟を決めて、音大受験に臨んでいるのですね。
私も、高校までは田舎の進学校だったので、普通大学に行く選択肢も十分にあったため、葛藤はありました。
今となっては、こうして好きなことを仕事にできて、音大に行って本当によかったなと思っていますが。
お話の後は、レッスンが始まり、リストハンガリー狂詩曲13番をみて頂きました。
ジプシーの音楽、民族のお話、リストのことなど、曲の背景についてのお話から始まり、その後は曲想を、ジプシーの踊りや楽器に例えたりしながら、細かくご指導頂きました。
そして絶対、肩が上がらないように弾くために、まずは両手で空中に円を描き、自分が体をどのように使っているのかを体感すること、弾くとなるといろんなことを考えたりしてしまうので、弾く前に準備運動としてやるとよいことなどを教えて頂きました。
肩が上がると、息が詰まり、呼吸を止めてしまうので、絶対にダメ、常に息を吐いて、、、と、この運動を、かなり入念にご指導いただきました。
肩が上がる問題は、自分も気を付けないとなってしまうのと、問題を抱えている生徒が多いので、この運動を必ずさせようと思います!
受験生のレッスンの後、本当は私も、発表会講師演奏で弾くラヴェル水の戯れを、みて頂く予定だったのですが、夕方、東京音大新校舎での記念式典に門下生のが出るものの、その出番が予想外に早く5時になったことと、一緒に行く予定をしていた先生がいけなくなったため、招待券が1枚余っているとのことで、急遽、私のレッスンはなくなり、笑、東京音大の演奏会に行ってきました。
演奏会前に少し時間があったので、新校舎のレッスン室や、蔦屋カフェのようにお洒落な学食も、先生にご案内頂き、スタイリッシュなデザインにびっくりしました!
本当に羨ましい~
演奏会のホールも、400席ちょっとのこじんまりとしたホールでしたが、とても響きがよく、クラッシックにはちょうどよいサイズだと思いました。
門下生の片山柊くんのモーツァルトコンチェルトも素晴らしかったです。
エクセレンスの生徒さんは、ものすごい数のコンサート、ステージ数を、すでにこなしているそうで、先生も一部しかレッスンはしていなくて、ほぼ自分で仕上げているそうで、もう立派なピアニストなんですね。
片山くんも、5月だけでもたくさんの本番があり、ラフォルジュルネにも出いていたし、先週は地方でペトルーシュカを弾いてたんだとか?!
皆さん、譜読みの速さが凄いんでしょうね…
新校舎では、時々コンサートが行われるそうなので、また行ってみたいと思います。