先週日曜、桜木町カワイで、ピティナステップが開催され、来月、東京音大ピアノ演奏家コース受験を控えた生徒が、参加しました。
中学生以上の学生限定ステップという、珍しいステップで、プログラムを見る限りでは、受験生がほとんどのようでした。
当教室の受験生の出た部は、全員、音大受験生で、1人1人が長時間弾くため、3人しかおらず、部が終わってすぐに講評があったのですが、アドバイザーの先生方が、1人1人に対して、直接お話して下さいました。
普段のステップだと、大人数の参加者がいるため、全体に向けた総評といった感じなのですが、こんなアットホームな講評は初めてで、この回に参加させて本当によかったです。
ピアニスト上原彩子を育て、ピティナ特級入賞者をたくさん輩出している江口文子先生がアドバイザーにいらっしゃったのですが、これから受験を控えた受験生に、あたたかい励ましの言葉と、しかし音楽の本質を見失わない姿勢についてお話して下さいました。
今日の3名の演奏は、皆、先生に作り上げられたものではなく、自分の言葉で素直に歌っていて、それがとてもよかった、と。
自分の言葉で歌っていない人は、3小節聴いたら分かるそうです。
押しつけではない、とてもよい指導、教育を受けている、とも、仰って下さり、担当講師としても、とても嬉しかったです。
その後、自由に質問していいということで、ショパンの気になった点を、私が質問すると、楽譜を見ながら、アドバイス頂きました!
江口先生の他にも、東京音大講師でピアニストの海瀬京子先生、愛知県芸、上野学園講師でピアニストの米川幸余先生という、まさに音大受験生レベルにぴったりなアドバイザーの先生方で、講評用紙いっぱいに、細かくアドバイスを書いて頂き、大変参考になりました。
いろんな先生から、様々な意見を頂くことは、本当に勉強になります。
全員が同じことを書いていたら、確実に直すべき点ですし、少し違うことを書かれていることもありますが、音楽というものは、好み、考え、意見の違いがあるのは当然なので、こんな意見もあるんだなと、考慮した上で、自分の表現したい方向性を選ぶべきですね。
あと2週間ほどで、受験を迎えますが、こんなに長期間弾き続けて、真剣に向き合うことは、この先のピアノ人生でもあまりないですし、受験で弾いた曲は一生の思い出となりますから、今回のステップでのアドバイスも踏まえて、よく考えて、自分の表現したいものを明確にして、受験に臨んでほしいと願っています。